しれとこ。

最近忙しかったりたまに暇だったりと、しいてどちらともいえない状況のあぱでございます。

今日は海は大荒れの模様なので、仕事は休みでも家に帰れるわけでもなく時間があるので、ねちっこい記事をひとつ。

例によって毒入りですので、ワタクシの個人的な見解が気に食わない人はスルーしてくださいませ。


さて。本日は海の話でも、少し仕事から離れたお話。
北海道の北東の隅っこを皆さんはご存知ですか。そう、知床といいます。
今まさに世界遺産の指定を受けようと各方面が奔走している地域なので、テレビなんかでおなじみかと思います。
豊かな手付かずの自然が「ウリ」なわけですが、手付かずとはいえその周辺部にはちゃんと人が生活しています。

手付かずの自然と書きましたがね。
正確には「手がつけられなかった」です。あまりに気象条件が厳しすぎて、派手な開墾、開拓が行えなかったからこそ、手付かずで残ったようなものです。

んが。そこはそれ。
手がつけられなかったのは過去の話で、ずる賢さだけは地球上で他の追随を許さないわれらが人類のちからは、その厳しい自然条件をものともせずにあらゆる産業をその地域で推し進められるようにまでなっています。

しかし。
現代の技術をもってすれば知床の山と海を丸裸にするのはいとも簡単だけれども、そうした産業を育てるよりも、観光産業を軸としたほうが「儲かる」事に気づいた人たちがたくさん出てきました。

せっかく残っている自然。壊してしまうのは簡単だけれども、せっかくなので現状で何とか利用できないか。
そんな動きが今の世界遺産指定への動きに繋がっています。(純粋に自然愛好の動機があるにはありますがね)

ま、大本の動機はどうでアレ。
知床の自然を残す方向性は良いと思いますよ。他の農林水産業なんざわざわざ知床でやる必要は無いですから。
知床でしか取れない海産物や農作物なんてものは無いわけですし、まして工業製品なんて論外です。
本来の北海道の姿を残してるのは知床だけなわけですしね。

ここら辺まではほぼ皆さん同意できるようです。一部の人間を除いて。

その一部というのは、現在それらの産業に従事してる人々です。

先日知床の海域に生息するトドと漁師の対立が報道されていました。トドが漁師の漁具を荒らしたりスケソウダラの漁獲高を減らしているから、頭数制限の名目で狩の対象とされているわけですが、世界遺産指定に当たって、このトドを保護しなくてはならないことになったそうです。
これまではトドを殺してスケトウダラを取っていたわけですが、これからはスケトウダラをトドのためにあまり漁獲しないよう制限されるそうです。

当然漁師は納得がいかない。
トドは野放し、漁獲高は制限される。当然漁師たちの収入は激減するわけです。

と、漁師たちは憤慨するわけですが。
ワタクシメはこの人々を知床の海よりも冷たい視線で見ております。
先ほども述べましたが、わざわざ知床で漁業する必要は無いのですから。

では、漁師たちの怒りの声VSワタクシの個人的な見解。

「こんなことされたんじゃぁ食っていけねぇよ」
・・・わが国には食えない人はいませんよ。生活保護というものがありますからね。トドたちは餌が減れば飢え死にしますがね。

「俺たちはずっと昔からここで漁師やってきたんだ。今になって急に世界遺産だから採るなって言われてもよぉ」
・・・トドたちはあんたがたの先祖が2本足で歩くよりも前からこの海域にいますがね。

「とてもじゃないが漁師を続けていけねぇよ」
・・・あなたに漁師を続ける義務はございませんよ?拝見したところ日本全国どこででもドカタとして稼げる立派な体をお持ちのようですが。

そもそも少々の漁獲規制を受けたぐらいで立ち行かなくなる漁業というものを保護する必要はまったく無いのです。
供給過多だからこそ、少ない経費で大量に取らないと採算が取れないわけですから。

さてと。
トドに関する話題はこれくらいにして。

先日その漁師たちがとある救出劇にて奮闘しておりました。
皆さんもご存知だとは思いますが、流氷に閉じ込められたシャチたちです。

シャチたちを助けようと奮闘する漁師の姿を皆さんはどのようにご覧になっていたでしょうか。
ワタクシはこれまたシャチが閉じ込められていた氷と同じくらいの温度の視線で見ておりました。

漁師のみなさま。
そのシャチってのはさ。そのおっきな体を維持するのに・・・

トドなんか比べ物にならないくらい大量に魚を食らうんですよ?

・・・しかもあなた方よりもはるかに優れた組織力で効率よくがっぽり食らうんですがね。
そのシャチを助けますか。そーですか。

んじゃついでにトドも助けておやんなさいよ。





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