ベトナムに行ってきた その3

 


世の中がずいぶんきな臭くなって来ましたがいかがお過ごしでしょうか。こんばんは。野生動物との闘いのほうが深刻な田舎に暮らしてるおいらです。


さて、その3まで来たのでそろそろ今回で〆ようかなと思います。

前日までにあらかた有名どころは見ちゃったので、のんびり散策です。

まずは一箇所だけ1区から外れた場所にあるピンクの教会まで徒歩で。

外れると言っても都心部ではあるので道もまあきれい、ときどき見かける食い物屋さんもまあ普通に入れそうな雰囲気です。

とはいえ暑いのはどうにもならないのでやっぱり木陰で休憩しながらです。

いろいろコンパクトに纏まっててほとんど徒歩で回れるサイゴン中心部ですが、このちょいちょい休憩しないと暑さにやられるってのを考慮してのんびりなスケジュールにするのがいいと思います。

で、上の写真見てなんかタイの風景と違うと思いませんか。

・・・

電線がほぼないんですよ。もちろん郊外に行けば電線ジャングルが広がってますが、中心部はかなりの範囲で地中化されててスッキリしてます。

このへんはエイヤッとできちゃう共産圏ならではだなーと感心しました。



はいピンク。まあそんだけ。

でも電線地中化してるからこんな道路っぷちの建物でもりっぱなバエスポットになるんですね。

で、冒頭の写真はこのそばのタンディン市場


布の生地が多かったかな。旅行者がほいほい買う雰囲気じゃないけど見る分にはまあ楽しい。



んでも冷房ないので北国人にはつらい。
食べ物屋さんとかもあるんだけど暑くてちょっと無理。サウナに入りながらラーメン食べようって思わないでしょ? そんな感じ。

生鮮食品も扱ってるんですが、冷蔵設備やら氷とかあんまりない(一部魚は氷使ってた)
肉とかはぶらーんて下がってます。気温35度の中。絵面的にはおかしいとこはないんですけど、日本で見ないですよね、肉がぶら下がってるの。


ここから少しGrabでワープして昼飯。ココです。
地下にあるこじんまりしたショッピングモールの中にあるフードコート。
バンコクのMBKの超小型版です。
雨とか暑さから逃れるのにおすすめ。ひととおりのベトナムっぽい食べ物もあってお値段も安めでおいしい。


半生肉が入ったフォー、草多め。お値段忘れたけど6万ドンとかそんなもん。
そしてこれ



サトウキビジュースに柑橘混ぜたやつ。Nuok Mia Tac です。超美味しいので見かけたらすぐ買いましょう。フードコートで買っても1.5万ドンとかです。街のあちこちでも屋台が出てます。

で、このフードコートの南側が欧米人多めの”バックパッカー”街。どこでも英語が通じそうな雰囲気だけど、中心部ほど押しが強くない。ベタなTシャツやさんとかもちらほらあるので散策するのに良さげ。

ホテルに戻ったら大雨が降ってきたので、近所のレストランに走り込んで晩飯。
だいぶお高めのレストランだけどもまあしれてます。北海道の回転寿司よりは安かったかな。値段はあんまり気にせずふらっとレストランに入れる安心感。


生春巻きはまあどこで食ってもだいたい同じという事が判明。
で、茶色いやつ。英語のメニュー名は”EEL sausage"
ここまでの市場見学で見かけたうなぎっぽいものは、タウナギ。
初めてタウナギ食いました。ふわっと生臭い匂い。

次の日もふらふら探索。
ホテルからチョロン(中華街)の方までワープしてからのスタート。
ビンタイ市場です。ベンタインじゃなく、ビンタイ。ややこしい。
ベンタインの方はもう観光客になんか売りつけてやろうって市場。それはそれで楽しいではあるけれど、ビンタイのほうが市場らしい。
ホーチミンでどこか一箇所だけ市場を見に行きたいって言うならここをおすすめします。中心部から離れてますけど、まあGrabでワープすりゃいいし、チャレンジャーはバスでチョロンターミナル目指してきてもいいと思います。

2階には一部観光客向けのベタなTシャツおいてる店もあって、初手の言い値で8万ドンとかでした。値切らずそのまま買いましたよ。

で、このエリアまで来るとですね、排ガスが気になるんですよ。

トラックやらバイクが、恐ろしい年代物が多い&台数も半端ないんでだいぶ匂います。たぶんこっちがベトナムの本来の姿に近いんでしょう。
道端で生きた鶏売ってて、なるほどこれなら冷蔵設備いらんわいと思ったり、だから鶏料理が多いのかなとか。
肉類はやっぱり冷蔵もされずに並んでて、ベトナムの肉料理がうまいのはもしかして材料が気温でほんのり発酵(熟成)されてるからって気がしてきたり。

この地域、見てるのは大変楽しいけど実際にものを買うのはだいぶハードルが高い。ごくまれに英語で話しかけてくる店主がいるところはまあ大丈夫だけど、ほかはちょっと厳し目。

あと暑さから逃げ込む場所がない。中心部と違って木が茂ってる公園が見当たらない、もちろん冷房効いた店もない。

飲み物はジューススタンドとかあるので、水分取って少ない日陰で休憩しながら見て回るのがいいと思います。

この日は他にアンドン市場とその周りをうろちょろ、アテもなく歩いて見つけた小綺麗な店(冷房ないけど扇風機はふんだんにある)で汁なしフーティウ。


やっぱり草は外せないらしい。メニュにはなかったけど一生懸命ノーシュガーって言ったら伝わって冷たいジャスミンティーの砂糖なしをゲット。(英語とか伝わらないからメニュー指差し)

けっこうへとへとになった一日。ホテルで体力回復してから向かったのはこちら
機会があれば行ってみてほしいお店。でっかいバインセオが食えます。


見よ、この大きさ。そして草の量。

こーやって食べます。巻くの下手くそすぎ。ひたすら草をヌクマムたれにつけて食う料理に近い。や、うまいんですよ。
お値段も安いのでぜひ。

さて次の日。この日の深夜便で帰国なので、昼間はまるっと使えます。
この日のために取っておいた観光地が一箇所あります。

庭にはアメリカがサイゴンに放置していったものと思われる鹵獲品が展示してあります。
クチトンネルで見たのとは違って割と無傷です。


中の展示物にはすべて英語の解説が付いてるので英語がわかるならそれでよし、日本語のオーディオガイドも用意されてるのでそれを借りるのもいいと思います。
強く言いたいのはさらっと通り過ぎることなく滞在時間を確保してちゃんと解説を聞く&読んでください。

多少のプロパガンダ臭がするものの、おおむね史実に沿った展示です。
展示物の写真は割愛しますが、下の一枚を載せておきます。



展示を全部見て思うのは、アメリカの政府はウンコだけどアメリカの映画界はきちんと伝えようとしてたんだなっていうのが分かります。

普通の感覚を持ってる人間なら確実にメンタルやられる展示なので、ホーチミンに来てすぐ訪れるのはおすすめしません。最後に時間を取って訪問して、いろいろ噛み締めながら帰途につくのがいいと思います。

さて、今年はベトナム、タイ、台湾を訪れたんですが、食い物的にはベトナムが日本人に一番馴染みやすいと思います。癖のある香辛料はあんまり使ってないし”だし”が効いたスープを多用してるし、野菜aka草も多めです。コーヒーとパンが美味しいのも見逃せません。

最後によく言う氷が信用ならんという都市伝説。
氷、全然大丈夫ですよ。だいたいね、あんな氷の消費量が多いのにいちいち店で水道水凍らせて作ってるわけ無いでしょう?
街のあちこち、市場内、氷屋さんが一生懸命配達してました。ちくわみたいな氷。
ちくわみたいな氷は工場で大量生産されてて安心です。というかちくわ氷しか見かけません。
ベトナムでお腹の調子が・・・ってやつ、大部分が草を消化しきれてないだけだと思います。あれをきちんと消化するには草食動物並みの腸内フロラを育てないとならん気がします。

閑話休題。
初めての共産圏旅行のログ的なものとしてダラダラと書いてみました。ベトナム、機会があればまた行くと思います。
皆様も機会があればぜひ。

んじゃまた。



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