港湾潜水士とは。

今日は気分転換にオシゴトの話です。

「潜水士のオシゴト」としてシリーズ化の予定(三日坊主とか言わないように)
このシリーズを読めば港湾潜水士のすべてが明らかに!・・・なるといいなぁ
ちなみに独断と偏見を交えてお伝えするので、毒抜きは各自のご判断でw


では第1話。 

港湾潜水士ってナンジャ。

潜水士と一言に言ってもいろんな職業があります。
最近有名なのは、映画にもなった「海猿」でしょーか。
海上保安庁のダイバーの皆さん。海難救助を主な任務としてるので、あまり出番があっては困りますね。
ゆえに潜水頻度・時間ともに短めです。人の命が懸かってる割にはまどろっこしいと思う面も見られますね。

海難といえば、サルヴェージのダイバーも忘れてはいけません。
ちなみに「我が名は海師」という漫画が結構おもろいです。スピリッツに連載中なので興味のある方は是非。
日本各地で沈んだ船の引き上げ等で活躍してます。
割と港湾潜水士に近い職業ですが、彼らのほうが危険度は高いでしょう。
水中溶断・溶接が主な仕事でしょうか。

船といえば漁師。(ちと無理があるかw)
海産物採取でもダイバーが活躍しています。海産物のあるところなら水深も潜水時間もお構いなしです。
いわば出来高制ですので無理をしてしまうんでしょうね。仕事内容が単純な割には事故が多い職業です。
「モノトリもぐり」なんて俗称があります。

漁業といえば資源調査。
どこにどんな生物がどれぐらいいるか。やはり人間が潜ってみたほうが早いときのことが多いです。
海藻や、底凄生物の調査をはじめいろいろな調査をするダイバーがいます。
環境アセスメントでも潜水調査を行います。
重労働はないものの、半分頭脳労働の人たちです。
「調査もぐり」といわれます。
私も一時期はこの分野でした。

さて、環境アセスメントが終わって、港を作るぞって時にわれわれ港湾潜水士の出番です。
工事に取り掛かる前の現状調査から、竣工の検査まで。
水面から下の人間の手による仕事はすべてわれわれの仕事です。
自分たちでは「工事もぐり」と呼んでますが、「水中ドカチン」なんていわれたりもします。
公共工事が主体ですので、安全管理にはうるさくなってきましたが、
重量物の取り扱いや、特殊工具の使用も多く、まだまだ事故が絶えませんし、指つぶしたとか骨折ったとか小さな事故も多いです。

ともかく、工事に関することをほとんどこなすのが港湾潜水士なのです。



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